江之浦測候所

に先週末行ってきました。

僕自身、建築などに関してはそこまで深く詳しくはないのですが

そんな僕でも感じる事が出来た空間があったので共有させて下さい。


この江之浦測候所というのは、ガラスの茶室などを手掛けた

杉本博司が約10年間構想し神奈川県は小田原に作った美術館です。


以前から父が行きたい、行きたいと常々言っていたのですが

今回、偶然にも東京に行かなければならない所用が入り

コロナもあるので車で・・という事で、父・母と一緒に

小田原まで足を伸ばしました。


※あまり専門知識がないので気に入ったポイントを要所要所でご紹介します。

壁が石で構成された、約100mの長い渡り廊下は相模湾に向けて吹き抜け。

因みにこの100mの理由は、この廊下から海までが海抜100mらしいです

廊下、外側。

石が多い印象ですが、杉本博司は石に関してかなりの拘りを持つようです。

びっくりしたのは、エントランスに引かれていた石畳は

昭和末期、京都の市電に実際に使われていた石が引かれておりました。



海に立つ、能舞台をイメージして構成された

ガラスの舞台。

周りには、スタンド席のような感じで石で製作された所に腰を置けます。

僕は一番下の真ん前。

つまり舞台上が、海の水平線で観れる所が気に入りました。

当たり前ですが

無駄な装飾が一切なく、結局こういうのが一番記憶に残る庭園。



写真、1枚目の100mの突き出た渡り廊下を下から。

アメリカ西海岸なんかに立つ、デザイナーズハウスを少し彷彿としますが・・

その渡り廊下の麓には

みかん畑が広がり、小田原の原風景が広がりこれもまた良く。

アメリカ人ならここをヘリポートにするでしょう。

そして先程の舞台横に階段があり

そこを降りると、長いトンネルがあります。

「冬至光遥拝隧道」と呼ぶこのトンネルは全長70m

写真に映っているのは、少しの光ですが

冬至の朝、相模湾から昇る陽光が70mの隧道を、貫いて巨石を照らすとガイドブックに書いてありました。


以上。


凄く、ベタな表現かもしれませんが

全ての景色がアートに見えて、また日本が持つ四季を目視で体感出来る

そんな印象を受けました。




また今回初めての来訪となりましたが、多少遠くても無理して行くべき

ぐらいの美術館だと思います。

関東方面にお出掛けの際は是非足を運んでみて下さい。


拝観料が3,000(税別)と少々お高いですが、満足度100%です。

majikao_kyoto

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