もう一度羽裏の意味を

MAJIKAOとして稼働してから早5ヶ月が経とうとしています。

現在の商品ラインナップは自転車のアクセサリーをメインに

主なデザインソースは岡重所蔵の羽裏柄を用いてますが


そもそも羽裏柄って何??


と疑問を持たれる方もたくさんおられると思います。

なので今日は少しだけ・・そのお話を。

取り敢えず下の写真を見て下さい。

昨年の夏に撮影した写真ですが・・

モデルさんはちゃんとした○タギの

岡重 4代目 岡島重雄氏です(汗)

この鋭い眼光は、やらせでも、何でもなく単純に西日がキツかった為としときましょう(汗)

少し脱線しましたが、羽裏とは写真でもお分かり頂けるように羽織の裏地の事です。

羽織は元々、室町時代末期から江戸時代に掛けて武士が着ていた胴服が

起源と言われているのですが、やがて武士だけではなく町人も羽織を着るようになりました。

羽裏というのは表地が黒の無地素材に対し、裏地に少し凝った絵柄を施す事で

他人と差を付けて、当時の江戸町人はファッションを楽しんでいたと聞きました。

(また江戸時代に度々出された奢侈禁止令とも関係があるそうです。)


羽裏の起源としてはそういった説がありますが

岡重はその羽裏図案が約500点程現存し(全てオリジナル裂見本で残っている)

まだまだ復刻されていない図案が星の数程あるわけです・・・

何故それだけの数があるのか?と問われると

今から約100年前の岡重2代目 岡島重助氏が呉服の裏地加工を専門に染色加工をしており

様々なジャンルにおいたアートの収集家であったと言われております。


そのお陰で現MAJIKAOでは、厚かましくも好きに羽裏のデザインを使わせて頂いておりますが・・こういったヒストリーがある事は常に忘れべからず・・・なのです。


ただ客観的に思うのが・・

京都室町で呉服を専門に染色加工をしてきた岡重とはいえ

所謂・・どこでにもあるような着物の和柄臭いテイストではないという事。

岡重が所蔵している羽裏柄は限りなくアートに近いという所が、

現代にも通じる物作りのポイントとなっていると思われます。


MAJIKAOとしても、そのデザインの付加価値を下げずに物作りを行なって

行かねばなりませんね!

majikao_kyoto

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