HAURA JERSEY その一

先日動画の方を先行して公開していたHAURA JERSEY (羽裏ジャージ)




試作を重ねてようやく納得のいく最終サンプルが仕上がりました。

柄は岡重所蔵の羽裏柄「群衆文様」

約500点ほどある図案の中から、MAJIKAOでは最も推しの図案です。

群衆文様を知っている人も、知らない人にも一旦柄の説明を。

昭和初期頃に、岡重の絵師によって(絵師とは社内の専属の絵描き)

描かれたとされており、当時はまだまだ和装が主流だったにも関わらず

柄自身の絵には洋装の格好をした人達が散りばめられております。一体なぜ。

その背景には西洋美術、ミロやガンディンスキーなどの絵に感化されたと言われており

お茶屋等で、様々な情報を聞きつけて描いたのではないかと聞きました。

(昔のお茶屋は今のイメージと違って、情報交換の場所だったそうです)

また、色目もかなりの多色使いです。

1800年代末期、化学染料をどこよりも早く輸入し手に入れたのが岡重ですから

この頃にもう既に多色で表現する技術は身に付けていたのだと、推測します。


と、まあそう言った感じで群衆文様という図案は生まれたのですが

時代背景のヒストリーも非常に面白いのが特徴ですね。

で、出来上がったのがこちらです。

如何でしょうか。

一見かなり派手な印象を受けますが

今回は敢えての総柄パターンです。

ちらっと見せるという羽裏柄の本来のコンセプトからは少しずれますが

そこは敢えて羽織という概念から一旦外しました。

例えば、黒地をポイント、ポイント、で持ってきて、もう少し落ち着いた感じにとか・・

1デザインとしてはありかと思いますが、色々とパターンを考えてる段階で、非常に

中途半端な雰囲気になる可能性があったのと、柄自身が面白いのだから全面で表現するのは

派手であろうが、極めて伝わりやすく最も柄の持つ雰囲気が表現出来ると考えたからです。

以上の点から今回は総柄パターンで製作する事に。


極めて、伝わりやすいとお伝えしましたが、噛み砕くと、

好き!嫌い!がハッキリするパターンでしょうかね!

柄の縮尺加減を見てください。

写真、上は少し引き気味で

写真、下は少し寄り気味です。

何が言いたいのかというと、この縮尺加減によって

色の構成も二つの表情で楽しめるし、遠くから見た人は、なんの柄?って気になる人

多いのではないでしょうか。

僕は柄で楽しんで欲しいので、オリジナル裂見本の縮尺に敢えて近付けて製作しました。

美術館や、博物館でたまに、同じ作品に何十分と注視している人がいますよね。

そのイメージを持って、このジャージでも一つの騙し絵的な感じで楽しんで頂けたら

面白いかもしれません。

本体のベースボディに関してお伝えします。

こちらの、写真の方は、身長171cm 体重60kgでMサイズを着用です。

見てもらっても分かるように、袖が長く・・所謂エアロ形状なボディで、タイトめな形のボデ

ィを採用しておりますが、

このボディは、シンプルでヨレがないので柄物には綺麗にはまってくれました。

生地もポリエステル100%でスキンスーツのようなツルっとした生地感ですから

これもこの群衆文様と非常に相性が良く、弊社のストックしている従来の綿素材の生地とは

また全く印象が異なります。

なお、撮影した人間は、物撮りの時より着ている時の方が

見ていて面白かったと言っています。多分生地が非常に伸びるので、着ると

柄の表情がグッと変わり、明らかにイメージが変わるのでしょうね。

生地の特性上なので、当たり前と言えば当たり前ですが

これは羽裏柄の新たな発見でしたねー。鯛尽くしとかでもやってみたいなあと!

基本セットアップで着るのが良いかと思いますが

上は黒地で下はこれ。とかっていう組み合わせも面白いかもしれませんが

でも、僕的にはセットアップを推奨します。下記で

ちなみに上記写真2枚はノンフィルターです。写真の色加工をしておりません。



街中だとこんな感じです。引き組のアングルで

無地だと(黒系とか)色々と同化してしまうので、それも言い方次第では落ち着いた

雰囲気で、スーツみたいな感じでシュッとしてるというか、凄くスタイリッシュに見

えますが。普段スーツを着ない人間なので、普段着ている人の気持ちが分かりませんが、

他の人とは少し違った格好をしたいとか、何らかの拘りを持っている人に間違いなく刺さる

ジャージだと思います!

祇園界隈。寄り気味で、ズームなし。


こちらも寄り気味。

京都府立医大のバス停前ですね。

こんな派手なん、人の目が気になってよう着いひんわと言う人。

上の写真を見てください。誰も見てません。

花見小路、平日のお昼頃ですが人が全くいないです。

コロナ数ヶ月前に、観光客のマナー対策に道路上で写真撮影禁止という

看板が立てられましたが、今や撮っても文句を言う人など皆無です。

石畳の道にも、木造建築の趣にも、違和感なくシュッと着れていると思います。

群衆文様の持つモダンな雰囲気がここで顕著に現れてませんか。

派手な総柄が意外にもシンプルにサラッと着こなせるというのが伝わったでしょうか。



と、まあそんな訳で

皆様いかがでしたでしょうか。

上記、HAURA JERSEYは只今最終の販売体制に向けて整え中◎

気になって頂いた方や、実際に手に取ってみたい方、

基本的に受注販売という形式を取ろうと考えているので、

まずはコメントか、下記までDMをお送り頂ければご対応可能です。


majikao@okaju.com


よろしくお願いいたします。

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